MINIクーペ2012-01-25

採点表
乗車定員は2名に割りきる。
MINIシリーズにまたまた仲間が加わった。ハッチバック/コンバーチブル/クラブマン/クロスオーバーに続き、5番目のバリエーション、クーペの登場だ。順番的に、クラブマンのフルモデルチェンジが先かな?なんて予想していただけに、この登場には驚いたが、実はずいぶん前からクロスオーバーとともに、モーターショーの会場ではコンセプトカーとして展示されていた。日本への上陸が思ったより早かったが、この分だと、クラブマンのモデルチェンジよりも、出るゾ出るゾとウワサされている、ロードスター(スパイダー)が先に登場しちゃうなんてこともあるかもしれない。
さて、5番目のミニのいちばんの特徴は、2シーターであることだ。これまでのMINIはすべて4~5人乗りだった。これはクラシック MINIの考え方を受け継ぎ、ボディは小さくても大人がしっかり4名は乗れるということにこだわってきたからだと思う。それをバサッと2シーターに割り切ったMINIクーペ。ある意味、MINIの基本コンセプトにバサッとメスを入れたモデルと言えそうだ。
| レポート日:2012-01-25 | 試乗日:2011-12-22 |
| レポート:竹岡 圭 | 試乗地:神奈川県・小田原周辺 |
| 撮影:玉井 充 | 天候:晴れ |
Aピラーを傾けて車高も下げる。
新しいモデルを続々と送り出してくるMINIだが、実は既存のパーツをうまく流用しながら、モデルごとに独自のスタイリングを作り出している。MINIクーペも、運転席まわりのインテリアはほぼハッチバックと同じだが、Aピラーが13度寝かされていることによって、ドライバーからの景色はずいぶん違う。大柄な人はヘッドクリアランスが心配になるところだが、天井がえぐられているので大抵の人は大丈夫だろう。なんたって、ガタイの大きなドイツ人が作ったクルマだから。
さて、このクーペのデザインで他のシリーズといちばん大きく違うのは、このAピラーと50mm低い車高。これに自転車のヘルメットを被ったような奇抜なルーフに、MINIとしては初採用のアクティブルーフスポイラーを装備。このスポイラー、時速80キロを超えると上昇、60キロを下回ると自動的に収納されるようになっているが、手動で上げることも可能だ。
現在のMINI兄弟の中で一番スポーティ。
パワーソースは、これまでのMINIシリーズと同じものが採用されている。ちなみにハッチバックにあるONEの設定はなく、直列4気筒1.6LNAのクーパーとそれにターボを付けたクーパーS、そしてターボエンジンのチューンドバージョン(184→211ps/240→260Nm)のJCW(John Cooper Works)の3グレードの設定となる。ターボモデルのクーパーSとJCWにはオーバーブースト機構が設定されており、その際のトルクはそれぞれ260/280Nmだ。
たかだが1170~1230kgのボディに、このエンジンだからまさに羊の皮を被った狼、予想以上にパワフルである。体感的にも、現在のミニ兄弟の中でいうまでもなくいちばんスポーティ。ハッチバックと比べるとMTで40kg、ATで30kg車重が重くなっているが、例のルーフ形状のおかげで空気抵抗が下がっている分、加速性能が高まっている。実際、欧州のデータでもJCWは歴代ミニナンバー1のスタートダッシュを誇っている。
先代を思い出すゴーカート・フィーリング。
クルマの操縦性を考えると重くなると不利なように感じるが、MINIクーペの場合この重さがいい方向へ効いていて、ハッチバックよりも安定感が高い。路面の悪い道を高速で走るようなところでは、ハッチバックだとポンポン跳ねてしまうようなシーンがたまにあるのだが、クーペの場合はそれがほぼない。今回のクーパーSは足まわりが少々硬めだったものの、高速でのドッシリ感はあきらかに上だ。
もっとも、このスタイルにより後方視界が悪いので、調子に乗っているとお巡りさんに叱られそうなので要注意だ。コーナリングでは、重心高が下がっている分ハンドリングもビシッと決まる。先代R50型が持っていた、よりハードなゴーカート・フィーリングをふと思い出すくらいのキビキビ感なのだ。マッドマウスのごとくクルリと向きが変わるので面白い。
後席を使う機会が少ないなら、クーペでいい。
MINI初めての2シーターとして生まれたクーペだが、この割り切りが功を奏したところもたくさんある。いちばんは280Lのトランクだ。真上から見ると、あぁハッチバックはここまでしか入らないんだな~という仕切り線が見えるので、実際どれくらい大きくなっているかがひと目でわかる。さらにシートの後ろにもけっこうモノが入るし、トランクスルーの開口部も大きめなので、自由度が高い。ただ、ハッチバックに比べ、トランクゲートが重いのはタマにキズだ。
さて、このクーペという選択肢だが、ほぼ1~2名乗車での買い物やドライブがメインお人でユーティリティ面だけを考えるならば、こちらの方が使いやすいかもしれない。おススメは、、乗り心地的重視ならクーパー、速さとキビキビした走りを味わいたいなら、JCWで決まりだ。
MINI カスタマーセンター 0120-56-5532
http://www.mini.jp/
主要諸元 SPEC DATA
| グレード名 | クーパーS |
| 全長×全幅×全高(mm) | 3745 x 1685 x 1380 |
| ホイールベース(mm) | 2465 |
| トレッド 前/後(mm) | 1455/1460 |
| 車両重量(kg) | 1270 |
| 種類 | 直4DOHC |
| 総排気量(cc) | 1598 |
| 最高出力(kw[ps] / rpm) | 135(184)/5500 |
| 最大トルク(Nm[kgm] / rpm) | 40(24.5)/1600-5000 |
| 駆動方式 | FF |
| トランスミッション | 6速AT |
| サスペンション 前 | ストラット |
| サスペンション 後 | マルチリンク |
| ブレーキ 前/後 | Vディスク/ディスク |
| タイヤサイズ | 195/55R16 |
| 車両価格(税込み・単位=万円) | 352.0 |

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