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MINIクーペ
2012-01-25

採点表

9
動力性能
6速ATのシフトショックもなくスムーズ。
9
操縦安定性
MINIらしいキビキビとした走りが楽しめる。
9
パッケージング
トランクが大きくてけっこう便利。
9
安全性能
MINIは安全装備も抜かりなくできている。
9
環境性能
MTはJC08モード燃費で19.0km/Lを達成。
9
総合評価
ある意味ハッチバックよりも利便性が高いかも。

乗車定員は2名に割りきる。

 MINIシリーズにまたまた仲間が加わった。ハッチバック/コンバーチブル/クラブマン/クロスオーバーに続き、5番目のバリエーション、クーペの登場だ。順番的に、クラブマンのフルモデルチェンジが先かな?なんて予想していただけに、この登場には驚いたが、実はずいぶん前からクロスオーバーとともに、モーターショーの会場ではコンセプトカーとして展示されていた。日本への上陸が思ったより早かったが、この分だと、クラブマンのモデルチェンジよりも、出るゾ出るゾとウワサされている、ロードスター(スパイダー)が先に登場しちゃうなんてこともあるかもしれない。
 さて、5番目のミニのいちばんの特徴は、2シーターであることだ。これまでのMINIはすべて4~5人乗りだった。これはクラシック MINIの考え方を受け継ぎ、ボディは小さくても大人がしっかり4名は乗れるということにこだわってきたからだと思う。それをバサッと2シーターに割り切ったMINIクーペ。ある意味、MINIの基本コンセプトにバサッとメスを入れたモデルと言えそうだ。

試乗データ
レポート日:2012-01-25試乗日:2011-12-22
レポート:竹岡 圭試乗地:神奈川県・小田原周辺
撮影:玉井 充天候:晴れ

Aピラーを傾けて車高も下げる。

 新しいモデルを続々と送り出してくるMINIだが、実は既存のパーツをうまく流用しながら、モデルごとに独自のスタイリングを作り出している。MINIクーペも、運転席まわりのインテリアはほぼハッチバックと同じだが、Aピラーが13度寝かされていることによって、ドライバーからの景色はずいぶん違う。大柄な人はヘッドクリアランスが心配になるところだが、天井がえぐられているので大抵の人は大丈夫だろう。なんたって、ガタイの大きなドイツ人が作ったクルマだから。
 さて、このクーペのデザインで他のシリーズといちばん大きく違うのは、このAピラーと50mm低い車高。これに自転車のヘルメットを被ったような奇抜なルーフに、MINIとしては初採用のアクティブルーフスポイラーを装備。このスポイラー、時速80キロを超えると上昇、60キロを下回ると自動的に収納されるようになっているが、手動で上げることも可能だ。


現在のMINI兄弟の中で一番スポーティ。

 パワーソースは、これまでのMINIシリーズと同じものが採用されている。ちなみにハッチバックにあるONEの設定はなく、直列4気筒1.6LNAのクーパーとそれにターボを付けたクーパーS、そしてターボエンジンのチューンドバージョン(184→211ps/240→260Nm)のJCW(John Cooper Works)の3グレードの設定となる。ターボモデルのクーパーSとJCWにはオーバーブースト機構が設定されており、その際のトルクはそれぞれ260/280Nmだ。
 たかだが1170~1230kgのボディに、このエンジンだからまさに羊の皮を被った狼、予想以上にパワフルである。体感的にも、現在のミニ兄弟の中でいうまでもなくいちばんスポーティ。ハッチバックと比べるとMTで40kg、ATで30kg車重が重くなっているが、例のルーフ形状のおかげで空気抵抗が下がっている分、加速性能が高まっている。実際、欧州のデータでもJCWは歴代ミニナンバー1のスタートダッシュを誇っている。


先代を思い出すゴーカート・フィーリング。

 クルマの操縦性を考えると重くなると不利なように感じるが、MINIクーペの場合この重さがいい方向へ効いていて、ハッチバックよりも安定感が高い。路面の悪い道を高速で走るようなところでは、ハッチバックだとポンポン跳ねてしまうようなシーンがたまにあるのだが、クーペの場合はそれがほぼない。今回のクーパーSは足まわりが少々硬めだったものの、高速でのドッシリ感はあきらかに上だ。
 もっとも、このスタイルにより後方視界が悪いので、調子に乗っているとお巡りさんに叱られそうなので要注意だ。コーナリングでは、重心高が下がっている分ハンドリングもビシッと決まる。先代R50型が持っていた、よりハードなゴーカート・フィーリングをふと思い出すくらいのキビキビ感なのだ。マッドマウスのごとくクルリと向きが変わるので面白い。
 


後席を使う機会が少ないなら、クーペでいい。

 MINI初めての2シーターとして生まれたクーペだが、この割り切りが功を奏したところもたくさんある。いちばんは280Lのトランクだ。真上から見ると、あぁハッチバックはここまでしか入らないんだな~という仕切り線が見えるので、実際どれくらい大きくなっているかがひと目でわかる。さらにシートの後ろにもけっこうモノが入るし、トランクスルーの開口部も大きめなので、自由度が高い。ただ、ハッチバックに比べ、トランクゲートが重いのはタマにキズだ。
 さて、このクーペという選択肢だが、ほぼ1~2名乗車での買い物やドライブがメインお人でユーティリティ面だけを考えるならば、こちらの方が使いやすいかもしれない。おススメは、、乗り心地的重視ならクーパー、速さとキビキビした走りを味わいたいなら、JCWで決まりだ。

問い合わせ先

MINI カスタマーセンター 0120-56-5532
http://www.mini.jp/

主要諸元 SPEC DATA

グレード名クーパーS
全長×全幅×全高(mm)3745 x 1685 x 1380
ホイールベース(mm)2465
トレッド 前/後(mm)1455/1460
車両重量(kg)1270
種類直4DOHC
総排気量(cc)1598
最高出力(kw[ps] / rpm)135(184)/5500
最大トルク(Nm[kgm] / rpm)40(24.5)/1600-5000
駆動方式FF
トランスミッション6速AT
サスペンション 前 ストラット
サスペンション 後 マルチリンク
ブレーキ 前/後Vディスク/ディスク
タイヤサイズ195/55R16
車両価格(税込み・単位=万円)352.0