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マークX
2010-03-06

採点表

8
動力性能
パワー的には十分だが、出足の味付けが重い。
9
操縦安定性
想像以上にリニアリティがあり、思い通りに操れる。
7
パッケージング
もう少しシンプルさがあった方がよいのでは。
7
安全性能
VDIMを装備。
8
環境性能
エコカー減税対応グレードアリ。
8
総合評価
クラスレベル以上のスポーティさが魅力。

本格ミドルFRセダンの旗手。

 庶民にも手が届く大衆車カローラのお兄さんバージョン、というイメージが強かったマーク2から、10代の時を経てマークXというクールなセダンへと脱皮。そして09年10月、マークXとしては2代目となるフルモデルチェンジが行なわれた。
 今回フィーチャーしたポイントは、初代からの開発思想であるスポーティさと上質さのさらなる熟成。つまり、本格的なミドルFRセダンとして、歩みを進めようというのだ。
 デザインは、知的で躍動感のあるスタイルを目指したという。ただ、なんとなく全体のまとまり感が薄れているように思われるのが、ちょっと残念。内外装とも質感があるのに、しっくりこないのは、個人の好みの問題かもしれないが・・・。

試乗データ
レポート日:2010-03-06試乗日:2010-02-02
レポート:竹岡 圭試乗地:神奈川県・小田原周辺
撮影:井上雅行天候:曇り時々晴れ

格段の進化を見せたシートの座り心地。

 デザインはさておき、ディメンションは、より一層低く太く構えたスタイルが、FRらしさを強調していて、なかなかだと思う。手頃なMクラスの、走れるセダンの存在が少なくなってきている昨今、マークXは貴重な存在と言っていいだろう。
 先代と比べ、ずいぶんとよくなったと感じるのはシートの出来だ。以前よりもピタッと体をホールドしてくれる。今回はさほど長時間ドライブしたというわけではないが、運転席に備え付けられた電動ランバーサポートを使いこなせば、疲れ知らずの快適ロングドライブが楽しめそうだ。
 便利な機構として注目したいのが、最近のトヨタ車に増えている、ちょこんと手を引っ掛けてトランクを閉められるノブ。見た目は大したことないものの、実際使用してみると、予想以上に使いやすい。保安上の面からか、トランクが外から開けられないのは少々不便だが、慣れてしまえばいいだけのことだ。


運転のしやすさ際立つ2.5L車。

 試乗フィーリングは、まずV6 2.5L車(試乗車は250G)から。
 0-100km/h加速8.4秒の力量は、予想以上の俊足。しかも、100km/h時の回転数が1600rpmと、室内はいたって静かだ。
 驚かされたのは、一定速度巡航のしやすさ。例えば、高速道路での100km/h巡航キープが人力で容易にできてしまうのだ!普通慣れてないクルマや交通状況などによっては、なかなか一定速度で巡航できないものだが、なんなくできてしまうのだ。サンデードライバーの方々には吉報かもしれない。
 気になったのは、出足の重さだ。これはペダルの設定だと思うのだが、サイドブレーキが引いてあるんじゃないか?と何度か確認してしまうくらい重かった。あまりに軽いのも考え物だが、改善が必要なポイントだと思う。


粗を探すのが難しい走行フィール。

 真っすぐ走るし、コーナリングでのロールの出方も自然で安心して走れる。オマケに乗り心地も十分満足できるレベルに仕上がっている。各部のフリクションをなくしたり、必要なところの剛性アップなどが施された、サスペンションの熟成が効いているのだろう。
 ただひとつ残念なのは、パワステフィール。特に低速域でのパワステのアシスト力の変化が少々大きすぎるのだ。もしかすると車速に応じて前輪の切れ角を制御し、ステアリング操作を支援してくれるギヤ比可変ステアリング(VGRS)のセッティングがいまひとつなのかもしれない。低速域以外はすこぶる自然なので、ホンのちょっぴり惜しいというところだ。
 もっとも、マークXのベースポテンシャルが高いいため、このような重箱の隅のような部分に目が行ってしまうのかもしれないが・・・。


ハイテク制御効果が光る3.5L車。

 最後にV6 3.5L搭載車の話をしよう。まず乗った印象だが、おとなしさが目立つものだった。100km/h時のエンジン回転数が2.5Lとまったく同じ1600rpmで、全体的にちょっと余力を残した部分で差がつくといったフィーリングとなっている。
 ただし、走りに関しては、試乗したのがスポーティタイプの350Sということもあり、2.5L車に比べて段違いの剛性感の高さを感じた。モノチューブショックアブソーバとコンピュータによる減衰力制御を組み合わせたアダブティブバリアブルサスペンションシステム(AVS)の効果大といったところだろう。
 またスポーツ、ノーマル、エコの3つの走行制御モードがチョイスできるのだが、基本的にはノーマルがいちばん!という感じだった。
感動したのは、ブレーキ、アクセル、ステアリングなどを統合制御するビークルダイナミックインテグレーティッドマネージメント(VDIM)。ナチュラルな介入で、気持ちよくかつ安全に走りを楽しむことができた。

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トヨタ自動車お客様相談センター 0800-700-7700
http://toyota.jp/

主要諸元 SPEC DATA

グレード名
全長×全幅×全高(mm)4730 x 1795 x 1435
ホイールベース(mm)2850
トレッド 前/後(mm)1545/1545
車両重量(kg)1510
種類V6DOHC
総排気量(cc)2499
最高出力(kw[ps] / rpm)149(203)/6400
最大トルク(Nm[kgm] / rpm)243(24.8)/4800
駆動方式FR
トランスミッション6速AT
サスペンション 前 ダブルウィッシュボーン
サスペンション 後 マルチリンク
ブレーキ 前/後Vディスク/ディスク
タイヤサイズ210/60R16
車両価格(税込み・単位=万円)267.425