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XC60 T6 SE AWD
2010-01-27

採点表

8
動力性能
速いっ!という印象は薄いが十分にパワフル。
8
操縦安定性
予想以上によく走るジャン!というタイプ。
9
パッケージング
オシャレ度が高い北欧調インテリア。
10
安全性能
目から鱗の、安全装備の充実。
7
環境性能
10・15モード燃費7.8km/Lはちょっと・・・。
7
総合評価
最新鋭安全装備は二重丸だが、燃費が問題。

際立つ個性的なスタイリング。

 今流行のプレミアムコンパクトクロスオーバーSUVとして誕生したボルボXC60。
 ボルボは、これまでブランドとして納得できるまで、新たなカテゴリーに挑戦しないという精神を貫いてきたが、今回は意外と早くこの人気カテゴリーに参入してきた。
 さらに驚いたのは、そのスタイリッシュなデザインだ。ひと昔前とは違い、最近のボルボは非常にユニークなデザインを採用してきているが、XC60もその例に漏れない。
 フロントマスクは、Vシェイプという押し出しの強さを見せ、リアまわりは曲線を巧みに組み合わせたテールランプで目を惹く。ひと目で新しい時代のボルボですよ!とわかる、アイコン的なスタイリングとなっているのだ。

試乗データ
レポート日:2010-01-27試乗日:2009-07-28
レポート:竹岡 圭試乗地:福島県・磐梯山周辺
撮影:原田 淳天候:晴れ

行き届いたユーティリティの数々。

 SUVカテゴリーを長年得意としてきたボルボらしく、広々とした室内はもとより、シートアレンジやラゲッジスペースも多彩に仕上げられている。
 後席がは3分割式になっている他、助手席の背もたれも前倒しできるので、荷物の量や形状、また乗車人数によって多彩なアレンジが可能だ。
 ラゲッジスペースは、フル乗車状態でもかなり余裕がある。ゴルフバッグならば4個収納可能。その際、きちんとトノカバーが閉まるり、後方視界が妨げられる心配はない。
 また、グロサリーバッグ・ホルダーなるものが装備されていて、普段はフロアと一体化しているホルダーを立ち上げると、買い物袋や小物などを付属のストラップで簡単に固定できるのも面白い。
 と、XC60はなかなか機能性に富んだユーティリティの持ち主だが、それらが全部北欧調の温かみのあるデザインとカラーで作り上げられているの所が心憎い。見ているだけで、ゆとりある休日が過ごせそうな気がするから不思議だ。


最新のAWDシステムを採用。

 搭載エンジンは、直列6気筒3Lターボエンジン。
 エンジンの味付けは、ゆとり方向、つまりトルク方向へ振られている。ターボラグも少なく、普段使いの街乗りでの扱いやすさは好印象だ。
 その余裕のトルクを上手くコントロールしているのが、スウェーデンのハルデックス社との共同開発で作られた、最新のプレチャージ式電子制御AWDだ。
 このシステムは、電子制御式圧力バルブを使い、前後輪のグリップ力に差が生じた途端に、エンジンパワーを最適なバランスで振り分けるため、滑りやすい路面でのコントロールはもちろん、アンダー/オーバーステアを軽減する役目も担う。
 最大トルク40.8kgm、最高出力285psを操るとなれば、こういった最新鋭の走行制御機能は欠かせないだろう。


目の当たりにできるボルボの安全神話。

 ハンドリングは、決してキビキビとしたフィーリングではないが、クロスオーバーSUVと考えれば、十二分に満足のいくレベルだし、とても乗りやすい。
 しかしそれにも増して目を惹かれてしまうのが、安全装備の充実だ。
 ドライバーの疲労度を診断し警告するドライバー・アラート・コントロールを始め、レーンキープアシストや、車間警告機能、追突警告機能、横転リスク軽減機能、横滑り防止機能、衝突の危険性を察知したら、シートベルトやエアバッグが作動する準備をする機能等々、盛りだくさんだ。ボルボの安全へのこだわりの証明ともいえる。
 ちなみに、これらはレーダーセンサーや、レーザーセンサー、デジタルカメラを使って行なっているそうだが、セーフティパッケージで20万円と比較的安価なのも嬉しいポイントだ。


追突回避システムを標準装備。

 安全装備と言えば、XC60で初採用された、低速用追突回避・軽減オートブレーキシステム・シティセーフティも忘れてはならない。衝突事故の約75%が 30km/h以下の低速度で発生していること、その約半数が衝突する瞬間までまったくブレーキを踏んでいないというデータを基に開発された装置だ。
 約6m前方の走行状態をレーザーセンサーで監視し、追突の危険性を察知すると、警告音と共に、ドライバーの操作に備えてブレーキをチャージする。それでもドライバーがブレーキを踏まない場合は、エンジン出力を抑制しながら自動的にブレーキを掛ける。
 これにより、両車間の相対速度差が15km/hまでならば、完全停止で追突を回避できる。両車間の相対速度差が15km/hから30km/hまでは、追突ダメージの軽減となる。
 渋滞やノロノロ運転が繰り返される街中では、かなりお役立ちと言えるのではないだろうか。
 そしてなにより強調したいのが、この素晴しい装置が、標準で装備されているという事だ。ボルボの安全に対する志の高さを感ぜずにはいられない。

問い合わせ先

ボルボ・カーズ・ジャパン 0120-55-8500
http://www.volvocars.co.jp/

主要諸元 SPEC DATA

グレード名
全長×全幅×全高(mm)4625 x 1890 x 1715
ホイールベース(mm)2775
トレッド 前/後(mm)1630/1585
車両重量(kg)1930
種類直6DOHC
総排気量(cc)2953
最高出力(kw[ps] / rpm)210(285)/5600
最大トルク(Nm[kgm] / rpm)400(41)/4800
駆動方式4WD
トランスミッション6AT
サスペンション 前 ストラット
サスペンション 後 マルチリンク
ブレーキ 前/後ディスク/ディスク
タイヤサイズ235/60R18
車両価格(税込み・単位=万円)599.00