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衝突音によってエアバッグの展開を判断する

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2010年09月03日

コンティネンタルの新センサー「CISS(クラッシュ・インパクト・サウンド・センシング)」

コンティネンタル社のシャシ&セーフティ部門は、パッシブセーフティ領域の新しい技術として「CISS(クラッシュ・インパクト・サウンド・センシング)」を開発。この説明会を先日、日本にて開催した。
このセンサーは、車両が衝突した際に車体の金属素材が発生する衝突音(固体伝播音)を検知し、エアバッグの展開を判断するもの。これにより、より早い時間でのエアバッグ展開の判断が可能となる。また、軽い衝突など、事故の大きさを識別して展開するかどうかを決めなければならない場面でも、識別の精度を高めることができる。






クラッシュの際に発生する高周波音(固体伝播音)を検出。
従来の加速度センサーが低周波域を検知するのに対し、CISSは ~2万Hzの高周波域を検知する。


CISSが検知するのは車体素材を伝わる固体伝播音だ。クラッシュの際など、素材が激しく変形した場合には高周波の音波が発生する。その音波を検知することによって、衝突と変形の度合いを識別し、エアバッグの作動の決定を行う。
衝突から識別までにかかる時間は10~15ミリ秒と高速なので、従来の加速度センサーのみの場合に比べ、エアバッグ展開までの時間を最大で50%短縮することができる。また、衝突の度合い(ソフトな衝突か、重度な衝突か)の識別性能も従来より高まっているため、状況に応じたエアバッグ展開の信頼性も向上する。


▼が衝突を識別した時間。左図の従来のものに比べ、右図のCISSは識別までの時間が短い。
また、16km/hの低速で衝突したとき(緑線)と、64km/hの低速で衝突したとき(赤線)で、明らかに計測データに違いがあることが見て取れる。
計測データの際を元に衝突のレベルを判断、エアバッグの展開・非展開を決める。


なお、このシステムはゴルフVIに搭載され、2009年のユーロNCAPで五ツ星を獲得。革新的で実用的な発明・開発に与えられるバイエルン・イノベーションアワード2008も受賞している。
今後は、サイドエアバッグの作動までの時間を短くすべく、側突にも対応できるようにすることが目標とのことだ。

■文:伊濱順一

コンティネンタル・オートモーティブ
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